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いつ俺〜いつから俺ができないと錯覚していた?〜

学生ブロガー。大学院でプログラミングを専攻している。日本のプログラミング教育に疑念を抱く。

僕とマサトシは友達だった。

雑記

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昔のことをふと思い出した。

小学生の頃からよく遊んでいた友達のマサトシのことだ。

 

なあ、マサトシ。

お前は今、どうしているんだろうな。

僕は、お前のことを思い出しているよ。

 

なんでも一緒にやったよな。

マサトシとは小学校に入ってから知り合った。

あいつはすごく面白いやつだったけど、リーダー的なところは全然なくて普段は静かにしているタイプだった。

僕も積極性のある方ではなくて、僕たちは割とすぐに友達になっていたように思う。

 

僕たちは何をする時も一緒だった。

公園で走り回ったり、図書館で本を読んだり、家でゲームをしたり。

もちろん2人だけじゃないことも多かったけど、僕たちが一緒じゃないことはほとんどなかった。

それくらい仲が良かったんだ。

 

2人だけの秘密基地とかも作ったりしたよな。

実際は全然秘密になってなくて、行ってみたら高校生くらいのでかい人たちに占拠されてて、めっちゃビビって逃げたんだけど。

 

夏とかは泳ぐのが苦手な僕の練習に毎日付き合ってくれたっけ。

全然上達できなくてごめんな。

 

冬に雪が降った日なんかは、ぐちゃぐちゃになりながら遊んだよな。

でっかい雪だるまを作ろうとしたけど、全く力が足りなくてうまくいかなかったり。

雪合戦は僕の大敗だったな。

 

テストの前には、頭を抱えながら一緒に勉強したな。

マサトシは勉強苦手だったから、そこだけは僕がカバーできてたよね。

多分。

 

僕たちはそんな風にして、一緒に遊んで、一緒に勉強して、一緒に成長していったんだ。

 

マサトシのお父さん。

僕はマサトシのお父さんにすごくお世話になった。

「おじさん!おじさん!」ってすごく懐いていたのを覚えている。

僕が休日に遊びに行くと、笑顔でかまってくれる優しい人だった。

マサトシとおじさんと僕でキャッチボールをよくしたな。

2人とも上手かったのに、僕だけどうしようもなく下手でちょっと悔しかったけど。

それでもすごく楽しかったな。

 

けど、そんな楽しい日々はそれほど長く続かなかったんだ。

 

僕たちがもうすぐ中学に上がろうって頃だったかな。

いつも通りマサトシの家に行った時、おじさんがマサトシのお母さんと口論していた。

僕の中でのおじさんはいつも笑っていて、優しい印象だったからすごく驚いた。

正直口論の内容とか全然覚えてないけど、マサトシもすごく気まずそうにしていたように思う。

僕とマサトシは何を言うでもなく、その場から逃げるように公園に向かった。

 

この時のことを今でもすごく後悔している。

僕がおじさんを見たのは、この時が最後になってしまったから。

おじさんは脳梗塞で亡くなったんだ。

 

マサトシとの関係は変わってしまった。

マサトシは、おじさんが亡くなってもいつもと変わらなかった。

葬儀の時もいつもと変わらない表情でいたし、その後の学校でもまったく変わらなかった。

僕はマサトシのことがわからなかった。

なんで、そんなに普通でいられるの?って思っていた。

おじさんが死んじゃったのに何も思わないのかよ。

泣きたいくらい悲しい気持ちになんねえのかよ。

ボロボロ泣きながら僕はそう思っていた。

 

今考えると、マサトシも強くいようと必死だったんだと思う。

けど、当時の僕にはそんなこと全然わからなかった。

本人を問いただして聞こうと思ったりもしたけど、返ってくる答えが怖くて聞けなかった。

そうしているうちに、僕たちの距離はどんどん離れていったんだ。

このことは当時の僕たちの関係を変えるのに、十分過ぎる出来事だったから。

 

マサトシが学校に来なくなった。

中学に上がってしばらく経ったときから、マサトシが学校に来なくなった。

少し気にはなったが、僕が自分から何かをすることはなかった。

マサトシとの関係は、もう完全に切れていると思っていたから。

そう思う方が楽だったからってだけかもしれないけど。

 

それでもやっぱり、完全に切れているなんてことは全くなかった。

ある日、僕がマサトシの家にノートを届ける役割になってしまった。

僕はすごく気まずい気持ちだった。

だってあれ以来、マサトシとまともに話したことなんてなかったから。

ノートだけおばさんに渡してすぐに帰るつもりだった。

 

マサトシの家に行くと、案の定おばさんが出てきた。

子供の僕にもわかるくらい、おばさんの顔はやつれてしまっていた。

それでもおばさんは僕が来たことを喜んでくれて、そんなおばさんを見ると僕はそのままさっさと帰るとかはできなかった。

おばさんに勧められるがままマサトシの家に入ると、すごく懐かしい感じがした。

半年くらい来なかっただけなのに、なんだか不思議な感覚だった。

 

そして僕はマサトシと対面したんだ。

 

マサトシはもう友達じゃなかった。

対面したマサトシは、僕とは目を合わせてくれなかった。

それなりに話はしたと思うけど、正直どんなことを話したかは全く思い出せない。

話した内容よりも、目を合わせてくれないことがキツく響いたから。

僕たちの間にあった何かが完全に消えてしまったのかなって思ったから。

 

僕たちは、どんな些細なことでも話し合える仲だった。

それが幻想だったんじゃないかなって思えてしまった。

 

マサトシはあの時、何を思っていたんだろう。

あの時のマサトシにとって、僕はどんな存在だったんだろう。

あの時の僕にとって、マサトシはもう友達じゃなかったよ。

 

あれ以来、僕はマサトシに会っていない。

引っ越してしまったし、それを見送るような気にもならなかったから。

 

あの頃のこと僕は覚えているよ。マサトシはどうかな。

僕はこうしてあの頃のことを思い出してしまった。

後悔と一緒に。

あの頃の僕が、もう少し違う選択をしていたら、今の僕とマサトシの関係は違っていたのかなって。

できることなら、昔のように友達に戻りたいって思ってしまう。

けど、それはもう叶わないんだろう。

だから僕が願うのは、マサトシもまだあの頃のことを覚えてるといいなってことだけ。

今もマサトシとどこかで繋がっていれたらなっていう僕のわがまま。